lyxで定理環境の番号付け設定を変更する

普通は「文章」-> 「設定」->「モジュール」において,
定理,定理(AMS),定理(AMS拡張・種類別連番)等から選べば事足りる.

しかし,ときどき,
補題1.1 -> 定理1.2 -> 系1.3
などと複数の環境でカウンターを共有したいことがある.latexではプリアンブルを適当に書き換えることで実現可能.
lyxでは,どうかというと,お手軽な方法はないが,ちょうどプリアンブルの書き換えに対応する方法がある.

そもそも,モジュール 「定理(AMS拡張・種類別連番)」を選択すると,どうして,定理環境が使用できるかというと,
対応するプリアンブルを挿入しているから.そのプリアンブルは例えば,
/usr/share/lyx/layouts/theorems-sec-bytype.module
に記述してあって,一部抜粋すると以下のようになっている.

Style Theorem
        Preamble
          \theoremstyle{plain}
          \newtheorem{thm}{Theorem}[section]
        EndPreamble
End


Style Corollary
        Preamble
          \theoremstyle{plain}
          \newtheorem{cor}{Corollary}[section]
        EndPreamble
End

そこで,このファイルをコピーして,例えば,Corollaryの部分を

Style Corollary
	DependsOn             Theorem
	LabelCounter          theorem
	LabelString           "Corollary \thetheorem."
	Preamble
	  \theoremstyle{plain}
	  %\newtheorem{cor}{Corollary}[section]
	  \newtheorem{cor}[thm]{Corollary}
	EndPreamble
End

と編集.その後,例えば,my-theorems-sec-bytype.moduleとリネームして
~/.lyx/layouts/my-theorems-sec-bytype.module
に保存.「ツール」->「再初期設定」後,再起動すれば,編集したモジュールが選択できるはず.

設定の詳しい日本語(ここ重要!)の情報は
http://www.int.otaru-uc.ac.jp/lyx-howto/support/Customization.pdf
で得られる.